3’sの俺はこう見る

 火山高 VARSUS ウルトラマン2 ブループラネット リング アイスエイジ THE ONE サイン アメリ アヴァロン ロード・オブ・ザ・リング
ブレイド ヴィドッグ ターミネーター3  ニックオブタイム フロムヘル 英雄 HERO 座頭市 ジェイソンX 英雄の条件 スパイダーパニック
黄泉がえり サラマンダー ゴジラXメカゴジラ X−MEN2 アビス ロック・ユー! K−PAX モンスターズインク 浜辺の家
リーグ・オブ・レジェンド フレディVSジェイソン カンパニーマン


 チュンソフトからのプレステソフト。結構前に出た、サウンドノベルに分類されるゲームですが騙されてはいけません。こいつは言ってみれば人の
人生を覗くような、一度に何度も人生を送っているような、そんな錯覚を覚えさせてくれる作品です。もはや、ゲームと言って良いのか。正直、歴代
ACと比べても俺はこいつを一番好きなゲームに上げます。思いっ切り、人生と作品に影響を受けました。作った人達に土下座したいくらいですよ、
マジで。
 まあ、不満を上げれば納得出来ない終わり方も少しだけあったと言うことでしょうか。まあ、アレだけの主人公を等しく処理すると言うのは難しい
でしょうけどね。それに良く考えれば人の人生はそんなものかも、とも言えるし。
 どんな人にでもお勧めしたい、俺の出会った最高のゲーム、それが「街」です。
 評価100点 

火山高
 日本でのイメージとしては「松林サッカー」に続くハイクオリティ馬鹿アクションですね。で、松林サッカーは思ったよりもではなかったけど、それな
りに楽しめたので惰性で見ました。で、感想はと言えば、だれましたね。ハイテンションな戦いを見る事が出来るのは最後だけ。その間はひたすら
だれるだけ。おまけにその戦いも良く分からないし詰まらん。少なくとも、期待して見る作品じゃありません。
 追伸。絶対吹き替えで見ましょう。韓国語、中国語は胡散臭くて溜まらん。
 評価40点 

VARSUS
 マトリックスや、韓国のカンフーアクションが幅を利かせてる中、どうしてもそれに馴染めない方は多いと思います。そう、動きがどうしても嘘っぽく
見えて仕方が無い。
 そこでお勧めがこれ。「あずみ」の北村龍平監督のヴァーサス。「対決」というタイトルから想像出来る通り、戦い、戦い、戦う。戦いに関する徹底
した拘りを見せる作品。「甦りの森」と呼ばれる死人の甦る森を舞台にストーリーは展開されます。
 圧倒的な密度の戦闘に邦画の底力を見るのは必死です。マトリックスよりもぜんぜん楽しめますよ。
 ただ、グロイ映像が多いのでそういうのが弱い方にはお勧め出来ませんね。
 評価90点 

ウルトラマンコスモス2 ブループラネット
 色々と言われているコスモスの劇場版2作目。コスモスが地球からいなくなった後の話です。
 主人公ムサシが宇宙で怪獣に襲われるところから話は始まり、実はその怪獣は破滅をもたらす宇宙生物の先兵である事が分かり、そいつを巡
っていろいろやって、でも最後はコスモスといきなり現れたウルトラマンジャスティスがそいつを倒してめでたしめでたし。
 作品としては次回作の布石といった意味合いが強いため、作品としての完成度はいまいちです。最近のスターウォーズみたいなもんですね。た
だ、どういうわけか映像がすごく綺麗なのでちょっとした南国気分を味わいたいなら。まあ、この辺りは保障しないけど。
 ちなみに俺はジャスティスのレッドとシルバーのハーフみたいなデザインがものすごく好きです。歴代ウルトラマンの中でもセブンについで2番目
ですね。っていうか基本的にレッド族のほうが好き。
 評価45点。 

リングシリーズ(小説
 リング・らせん・ループ・バースデイ。これが小説版リングシリーズの歩みです。まず説明しなければならないのは、この小説は映画のものとはま
ったくの別物であるという事です。
 単なるホラー(それすらあれですけど)に終始している映画版とは違い、小説で語られるのは“何故”です。この何故の解明と、圧倒的な事実から
与えられる恐怖。特に、まだ本当のホラーとして作られた「リング」はこの本自体が呪われてるんじゃないかと思えてしまうほど理不尽な事実が
次々と突きつけられます。更にらせんでリングの何故に光が当てられ、主人公は世界の破滅に加担すると言う結末で終わり、ループに至っては正
にこれが映画化されなかった理由が分かります。そしてバースデイでは今までの登場人物にスポットライトが当てられ、見事に完結。
 多くの場合、映画が小説を越える事はありません(フォレストガンプは別格)。スティーブン・キングの作品は見事にその典型で、ドリームキャッチ
ャーとか、ねえ? リングもその典型と言えるでしょうね。テレビの中からあんなもの出てくるわけが無い。
 さて、このリング、正確にはホラーではありません。どちらかと言えばSFでしょうね。とは言え俺はそんなのも大好き。でも映画の方にのめりこん
でる人はらせんで留めておいた方がいいでしょうね。
 小説評価70点 
 映画評価30点 

アイスエイジ
 最近多いディズニーのフルCGアニメで、早速DVDで安売りされてる作品ですね。CGだけどこのもこもこっとした感じ好きですね。
 話の粗方は分かると思いますけど、マンモスとナマケモノとサーベルタイガーが人間の子供を親元へ返す話。
 何て言うか、良いですね。信頼とか友情とか、そういう話です。そもそもサーベルタイガーがこの子供を捕まえて人間への見せしめにするために
捕獲する予定でしたけど、マンモス出現で失敗。そこで子供を親元へ返す協力をすると見せかけて仲間とマンモス後と頂いちまおうと知るんですけ
ど、そのうち情が移って仲間に立ちはだかると言う。何ていうか俺の好きなシチュエーション。
 基本的におきらくムードですけど、それなりに興奮させたり感動させてくれます。俺はこういう作品好きですね。ただ、道中かなり彼らによって弊
害を受ける者達がいたり、人間がいい目にあいすぎたりするのはちょっと納得いかない部分もありましたね。
 評価 70点 

THE ONE
 あらすじだけなら見たくなる作品上位5位には入りそうなジェット・リーのアクション。平行宇宙の自分を倒す事によってそのエネルギーを吸収し強
くなる事が出来、全ての平行宇宙の自分を倒す事によって唯一絶対の存在。ザ・ワンになれると言う。
 うん、楽しそうだ。でも、期待したような映像はありません。ジェット・リーは結局二人で戦うし、強くなると言っても弾をかわしたりするくらい。最後
には普通のカンフーアクション。アホかと。
 これといってみるとこ無し。ジェット・リーが本当に戦いあってるように見えるくらいですか。
 評価 15点 

サイン
 突然畑に現れたミステリーサークル。それは宇宙人の侵攻の予兆だった。その様子をメル・ギブソン扮する農夫の一家の目線から見るサスペン
ス。宇宙人の話なんて第三者の目線から見ればこんなもんだろうなっていう点は非常にリアルですね。宇宙人の造形も妙に納得のいくものだし、
話の展開の仕方も非常にうまいと思います。
 ただ、農夫の一家とかその周辺の人達とか、妙にサイコな人がいっぱいいるのが疑問。最後の方で奇跡とか愛とか並べても胡散臭くてしょうが
ない。どうせなら平凡な家族にして、平和な日常がどんどん崩れていくような感じにすればよかったのに。
 話などの骨は良く出来てたのに、登場人物に癖があり過ぎてどうも感情移入出来ませんでした。惜しい作品ですね。
 評価 50点 

アメリ
 ちょっと妄想癖のあるアメリは人々を色々ないたずらで幸せにする変わった女の子。そんな彼女が初めて恋をして現実とちょっと斜めから戦う話。
 いやあ、好きです。映像もややセピア調で、全編に入る落ち着いたナレーションがアメリカのアニメを見ているようでほほえましい。その中でところ
どころブラックなジョーク(よりもっと直接的ですけど)が入って甘いだけじゃない作品でもあります。
 アメリが何かをすると何かが起こる、その期待がこの作品のひとつの楽しみです。ですが、そのうち恋をしてそれが上手くいかなくなり、今度はそ
の相手にいたずらを始めると言う、言ってみれば運命の操作のような事をしてる様子が見ていてちょっと痛々しくもなります。それにいざ会うと何も
いえなくなったり。
 この作品は本当にこんなところがあるかもって想像させてくれます。映像が綺麗で、背景まで楽しめます。そして何より人物がとても魅力的。何
回見ても新しい発見がある作品だと思います。
 ただ、こういう作品は好き嫌いがあるかも知れません。俺は好きですけどね。
 評価 85点 

アヴァロン
 荒廃した世界。人々は現実への絶望を忘れるべく、軍事シミュレーションを利用した仮想現実ゲームに熱中していた。そしてそれはアヴァロンと
呼ばれている。時に廃人を生み出すこのゲームにはある伝説があった。
 押井守作品はあんまり好きではないのですが、これだけは好きです。まず、仮想現実ゲームと言うものを実写映像化したのがすごい。爆炎が2
Dだったり、死んだ人間が2Dになった後弾けたり。光学迷彩や、へんてこな形の兵器などレトロなゲームを彷彿とさせてくれます。
 ですが、何よりも伝えたいのは圧倒的に綺麗な映像。全編がセピア調(終盤は違うが)で奥行きのある映像と言うよりも、空間。そしてその情報
量のある空間が全て荒廃した世界を想像させてくれるのです。挿入されるオペラも物悲しく、雰囲気の構築に一役を買います。
 この作品の特徴として、シナリオにそれほどの意味が無いという点が上げられます。殆どは見ている人間の脳内保管で成り立つもので、ストーリ
ーは在り来たり、強いて言えば詰まらないとも言えます。ですが、映像から伝えられる感動。更にそこから想像させてくれる世界背景に胸は膨らみ
ます。
 ただ、中弛みと言うか、話にあまり深く関わってこない映像に飽き飽きする方も多いと思います。アクションとしては期待してはいけません。
 評価 85点 

ロード・オブ・ザ・リング(二つの搭含む
 この作品の最も素晴らしい所は、ファンタジーの世界を見事に再現している事です。実はこういった作品はそれこそ昔は多く作られていましたが、
今ではあまり作られないのです(あるとしてもB級多数)。なぜならファンタジーの世界は当然のようにエルフ、モンスター、魔法が存在し、あらゆる
場面にそれを挿入しなければならないからです。そんな中でホビット(所謂小人)を主人公にしたのは本当に冒険ではないでしょうか。それもその
小人を演じるのが大人なのだから映像を作るうえでの苦労は並みじゃなかったでしょう。
 原作を知らないので詳しくは分からないのですが、人物の描き方もどれも魅力的です。特にボロミアは人の強さと弱さを見事に表現した人物でし
た。
 また、何人使ったのか分からない(75%はCGだろうが)総力戦。こいつがすごいです。何万人いるか分からない中、それが全部化け物のメイク
をしていたりするんです。もちろんそれを伝えるために映像の密度もトップクラスです。
 普通、続き物の作品は評価しないのですが、こいつは別格。一つ一つでしっかりと話を完結させてくれますから。
 ですが、この作品も中弛みあり。その間の些細な会話や、映像を楽しめない人はこの作品の50%程度しか楽しめないと思います。
評価 95点

ブレイド(2
 吸血鬼、ヴァンパイヤ。それと人間のハーフであるブレイドは昼もニンニクも銀も恐れない完璧な超人。デイウォーカーと呼ばれる、彼とヴァンパイ
ヤとの戦いを描いたアメコミ原作の映画作品。
 アメコミ原作の映画は多いのですが、やはりというべきか安っぽい印象の設定とストーリーはどうにもならなかったようです。原作は知らないので
すけど、先の先まで予測の出来る展開。特にブレイドは1も2もその傾向が強く、どうしてもアクションに目を向けなければなりませんでした。で、そ
のアクションですが。
 良い。すごく良い。
 敵が人間じゃないという点がポイント。もちろんヴァンパイヤと言っても見た目は人間なのですが、死に様は人間じゃない。燃えて、灰になるんで
す。555のオルフェノクよりももうちょっと早い感じで。2の敵は(名前忘れた)もはや人間ですらないから動きがとても考えられていますし、それに
対する戦い方も実に白熱出来ます。どんなに強くなってもカンフー使ってるどこぞの救世主にも見習ってもらいたいところ。
 ただ、ブレイドの名前の通り刀が使われるんですよ。日本刀。で、分かりますね? アメリカ作品で日本刀。はい、使い方がなってません。お前そ
れ青竜刀だろ、と。それに対して2はチャンバラが無いので安心してアクションが楽しめます。
 でもところどころに甘さが見受けられてしまうプロレス的アメリカンアクション。どうして動きの止まった相手に必殺の一撃を加えないのか。
 ストーリーが弱いだけにアクションの綻びも強調されてしまった感じです。
 っていうかアメリカのヒーローってなんでこんなにサングラス黒尽くめ多いの?
1評価 40点
2評価 65点

ヴィドッグ
 時は中世。革命の波がフランスという国を駆け巡っていた時代。一人の探偵が謎のマントを着た何者かに殺されたところから話は始まります。そ
の探偵の名前はヴィドッグ。詩人のエチホンスはその彼の頼みで伝記を書いていたが、彼が殺された事でその犯人を突き詰めようとします。
 この作品は中世フランスという世界観を見事に表現し切っており、妥協が無い描写の練りこみが一気に見た者を世界に引き込みます。更にその
描写と言うのが実に幻想的で、CGなのか、それとも絵なのか。不自然なのにそれが想像上の描写であるという事がそれを受け入れさせてくれま
す。これはすごいと調べてみると、技術スタッフの名前にアメリと同じ人物の名前が! なるほどと納得。
 更にマントを着た何者かと言うのが人間を捨てた錬金術師で、現実の中の非現実という極めてストーリー展開上都合の良い存在であったのも正
解でした。更にその錬金術師の正体と言うのが実は……。
 こういう事です。中世の世界、幻想的な映像。そこに人外の錬金術師というファクターが付加されてもそれほど不自然じゃないのが不思議です
ね。謎解き&ファンタジー。そこにちょっとホラーの味付けを加えたここ最近最も良い作品です。
 ただ難点が錬金術師の正体の行動がすごく不自然な事です。そのせいで肝心の謎解きは途中で波状してしまって、最終的に読めてしまう。ここ
がすごく痛い。
 でも作品全体の完成度が極めて高いためにそんな事が気にならない。そして錬金術師の正体以上に驚く事もあるのだからまとまりも良い。お勧
めの作品です。
評価 95点

ターミネーター3
 有名なのでストーリー説明は割愛。正直この作品が出るという事に対して不安がありました。ターミネーターという作品は好きですし、色々言わ
れてるけど2がすごく綺麗に終わっているからです。そこへ付け足したように3を作られても、と。しかしこの目で見ない限りは何とも言えないため映
画館へ足を運んだのですが。
 ストーリーの展開は極めてオーソドックスで、正直新鮮味はありませんでした。ただ、タイムパラドクスと言うか、2との繋がりはしっかりしていた
のが救いでした。ただ、最終的な印象が猿の惑星になってしまったのは実に残念。4は確実に創られるだろう事が嬉しいやら悲しいやら。
 それで今度は映像に目を向けてみるのですが、正直2からあまり進歩は見られません。なぜかと言えば、2のT−1000の描写が3のT−X以上
だからです。液体金属で表面を包んで中に武器を内蔵した骨格を持っているT−Xは設定上こそ最強ですけど、それを活かせない場面が多く、液
体金属部分がただの水に見えてしまうところも多々ありました。更に結局は人型であるため武器を内蔵していても新鮮味は無く、結局それほど強
く見えなかったのは本当に残念です。逆にT−101のターミネーターは今まで以上にメカとして強調されていて、更にそれが不自然に見えなかっ
たのはすごい。シュワちゃんも思ったより歳をとって見えませんでしたし。
 それにしてもすごいのが、何でもかんでも目茶目茶に壊してしまうアクション。いくら金使ったんだろう。
 映像のアナログ化は現在トップのこの作品、CGをCGとして見せない凄さは一見の価値ありです。ここはひとつ、深く考えないで見てみましょう。
評価 70点

ニック・オブ・タイム
 税理士のジーン・ワトソンは、娘想いの平凡な男。ところが、ロサンゼルスのユニオン・ステーションで、暗殺者たちに目をつけられたばっかりに、
とんでもない事件に巻き込まれてしまう。娘を人質に取られ、「90分以内にカリフォルニア州知事を暗殺しなければ、娘の命はない」と、脅迫された
のだ。誰かに助けを求めようにも、暗殺者の厳しい監視のもと、なすすべもなく時間だけが過ぎていく。娘を救うためには、知事を殺すしか方法はな
いのか?
 これは中々のヒットでしたね。緊迫感がサスペンスものとしてはトップクラスで、ずいずい見る者を話にひきこむのは素晴らしい。リアルタイム進行
というのはアイデア勝ちですね。問題は人物の描き方が薄く、ところどころ無理が見えたところ。普通の人を暗殺に使うというそもそものところに無
理があるのはご愛嬌ですね。
評価 55点

フロムヘル
 ジョニー・デップ頑張ってますね。作品でこれまでイメージ変えられるのも珍しい。
 で、肝心の話のほうですが切り裂きジャックの話は大体知っていたので特別新鮮味は無かったですね。特殊な能力を持つ主人公もあまり活か
せなかったような気がします。しかしラストで主人公が見せた行動は本当の愛だなあと思えました。ただ、所々に入るホラー、サイコ映像は必要か
疑問。製作側は力入れすぎたのでしょうか。空回りしたように感じました。救いは主人公の真っ直ぐな性格に感情移入できる事。話自体にはすん
なり入り込めます。
 よく考えてみると切り裂き事件の大枠をしってるから楽しめなかったのかも。
評価 30点(俺は

英雄HERO
 正直な感想を言えば、思ったよりは面白かったです。でもその思っていた程度が低かったため、まあ、並?
 話は主人公と秦の皇帝の語りによって進行します。その話しというのが嘘だったり想像だったりで一筋縄じゃないのがこの作品の特徴ですね。
でもまあ面白みも斬新さも無かったり、ねえ? 一体どこが面白いんだろうと思うわけで。見てよかったなと思ったのは弓矢の一斉攻撃。あれは良
い。数が多いというのはそれだけ情報量も多いわけで、見ていて楽しいですからね。後は中盤の女同士の戦いは舞い散るイチョウの葉がもう、容
赦無しに奇麗。ここだけじゃなくて場面場面で衣装の色が変わったり、とにかく美しさを重視したらしいです。俺に言わせれば、テメェらワイヤー使っ
てないでもうちょっと落ち着けよ、ですか。いらないですね、あの胡散臭い戦いは。本当ワイヤーアクション嫌いです俺。
 矢を跳ね返す時も、それは無理だろ的アクションで問答無用に跳ね返すし、敵陣に無敵の刺客が突っ込む時も触ってもいない相手が吹き飛ぶ始
末。それに弓矢の一斉発射もグラディエーターのでおなかいっぱいだし。戦闘中だらける不思議な作品。中国拳法がプライドにもK−1にもあらゆる
格闘技界に出てこないのは弱いからなんだろうなあ、とかそんな要らない事を考えてしまいました。正直、心に残らないだろうなあこれ。
評価 40点(戦いに期待してる人にとっては25点

座頭市
 座頭市を見ました。もうね、ビビリまくり。文章で飯を食う事を目指す者が言うには恥ずかしいのですが、言葉見つからないんですよ。
 まずこの作品は“言葉”よりも“音”で作品全体にリズムが出来るんです。そこにあるのはストーリーじゃなくて、何と言えば良いんだろう。まさに、
活劇。これにつきます。所々に入る“笑い”も実はそれにそったものなので、安心して笑えます。そしてリズムと共に美しく、過激な映像。聴覚視覚
が支配されて一気に“入れ”ます。特に英雄の後だとこの作品の素晴らしさは際立ちますね。
 たけしの演じる座頭市も違和感がありませんでした(ただ勝新太郎よりも抜刀が遅いかな?)。むしろ、たけしだからこの平成の座頭市があるんだ
ろうし、彼の思い描いたリズムとアクション、これが見事に達成されてるのがお見事。容赦無く血が噴出してそれさえも奇麗だし、戦い方に理屈が
感じられて燃える。座頭市の強さの比較対照に浅野忠信を持ってきたのも、分かりやすい演出ではなかったでしょうか。ただ、それゆえ存在自体
にあまり意義を感じないのは残念。
 それにしても目立たない程度の血にCGを使っていた様子でした。これには大賛成。血糊はあくまで液体ですから、あまり思い通りには飛んでく
れないでしょうから、CGのほうが確実でしょう。
 エンディングは……、すごい。不必要に思えるのに目が釘付けになるのはなぜ? たけしさんには悪いけどなまじ芸術の分からない俺には最高
傑作に思えました。15Rですが、それでなくてもお勧めの作品です。元気な邦画をぜひご覧下さい。
評価 99点

ジェイソンX
 なんで今までこれ見なかったんだろうってくらい、おもしろい。ジェイソンの不死身具合が感涙ものだし、あっさりと人を殺す辺りは殺人マシーンっ
て感じ。容赦なくて良いですね。話のほうはあまり複雑に考えないのが正解。とにかくジェイソンの暴れっぷりをご賞味ください。
 残念なのは最後の方でフレディがパワーアップする事。未来の力に適わないと言う事かもしれませんけど、巣のままで無敵でいてほしかった。
評価 60点


英雄の条件
 戦争と言う極限状態は言ってみれば無の境地。自分をトランス状態にして敵を殺しまくらなければ生き残れない。そこに前後の事実を証明しなけ
ればならないとう少し趣向を凝らしたサスペンス。
 はっきり言ってトミー・リー・ジョーンズが無茶しすぎなのが気になりますが、話にこんな事が有り得るかもと言う切迫したものがあり、人物の配置
も分かりやすい。ああ、こいつは悪いやつだ、こいつは頑張ってるなと昔の漫画のよう。ただ、話に深みが無いと言うか、そういう事がありました、
的なサスペンスとしては二流と言える淡白さ、不徹底さが気になりました。黒幕もテロップで処理しちゃってるし、ラストはよかったね、でまとめて
る。なんだそりゃ。
 どうもアメリカって話の掘り下げって苦手のようですね。
評価 50点

スパイダーパニック
 キャストに制作費に監督、見紛う事なきB級作品。そして、滅茶苦茶楽しめたのもまた確かな作品です。
 坑道に秘密裏に埋葬された科学物質。その影響で逃げ出したクモが巨大化を始め、人間を襲うように……! ねっ!? B級の臭いプンプンでし
ょ!?
 しかしながら、それをマジで見せてしまう映像、そして事件は始まればほぼノンストップ状態になるパニック的要素! 人間模様はそこそこに切り
上げて巨大クモの脅威に重点を置いたのは正解だったと思います。そして何よりクモの描写が一筆ですね。のろのろしないで、もう問答無用に動
きが速い。手当たり次第に人間に襲い掛かる、ジャンプして空中戦をしかける、そして、案外あっさり死ぬ! そして大群なもんだからもう、活路を
開くとわしゃわしゃ沸いてくる。壁も天井も関係無し。そんな、クモっぽさがよろしいです。
 ハリウッドセールのDVDリストに入れられたのは納得の作品と言えます。
 難点を言えば先にも言ったとおりクモが案外すぐ死んでしまう事。そのおかげでちょっとモンスターっぽさよりも動物って感じになってしまって、ラ
ストの極デカクモも案外すぐ死ぬという。ただ全体を通した話のテンポがよろしく、暇しません。すばらしい娯楽映画です。日本の特撮怪獣好きも満
足できる出来だと思います。
評価 80点

黄泉がえり
 まあ、率直に言いますと、面白くないな、と。感動もしなかったな、と。いや、正確には感動すべき内容なんすけど、引き伸ばしすぎ。なによ? 最
後のライヴもどきは。あれはいらんだろあれは。そんなにCD売りたいんすか。
 話のあらすじは急に人が黄泉返り始めて、それを調査する男が主人公。そのうちその黄泉返った人たちはもうすぐ消える事が分かり、そのうち主
人公がフォーリンラヴな女性も黄泉返りだと分かったり(読めてた)、まあ、最終的に皆消えました。
 SMAPの草薙剛扮する主人公と、その相方の寺門ジモンがすっごいいい感じでした。寺門氏の意外なほど演技がうまい(っていうかその脇の人
より)のが高ポイントでしたね。その脇にもなかなか面白い人たちが揃っていて美男美女が一人もいない分妙に空気を感じましたね。本当にこんな
町があるんじゃないかと。しかし終盤のあれは……。ええ。
 もう一方で話は進んでいたんです。RUIとかいう女性歌手が今回の事で再び音楽活動が出来るようになって、その町でライヴする事になりまし
た。なぜその町でやるかというと、黄泉帰りの方々はこの町の森にいつの間にか出来たクレーターの周囲から出る事が出来ないらしいのです。そ
んなわけなのですが……、ええ、必要あるのかと。ライヴをする必要というか、この方々は物語に必要あるのかと。まあ、本人じゃなくてそのメンバ
ーが黄泉帰りだってのは少し驚きましたが、それだけ。つーか終盤の15分くらいはこいつが歌ってたような気が……。もう、歌ってばかりでどのあ
たりで感動しろというのか!
 大体フォーリンラヴな女性に会ってろくに話もしないですぐに消えてしまうのはどうか。あれはむしろ、24時間ずっと一緒にいた方が泣けるし当事
者としても辛いのではないでしょうか。
 それとあの終わり方、咲かないと思っていた花が咲いて終わりっすか? 訳が分からん。
 どうして黄泉帰りが起こったのかなんて不埒な事は聞きません。ただ! あの不明確な終わり方だけはどうにかしていただきたい!
評価 30点

サラマンダー
 それはともかくサラマンダーには期待してました。俺はもう、怪獣が好きなのですが、アメリカのモンスターパニックはちょっと違います。だってあ
れは普通の生き物より大きさとか、繁殖能力がすごいだけ。簡単に死んじまう軟弱怪物だけだからです。所詮モンスター。怪獣とは違う。そんな
中、ドラゴンと言う存在は間違い無く異色です。翼で空を飛び、火を吐く。おいおい、怪獣だぜこいつは。
 ってわけで、アメリカの高い技術と近代兵器VSドラゴンと言う触れ込みに惚れて見に行きましたとも。ああ、開発チームがあのアメリカ放射能蜥
蜴に携わっていると言う事に気付いていなかったので。で、話のあらすじとしては、サラマンダー復活。滅茶苦茶強い。地球滅亡。20年後。人間
滅びかけてるぞー、でも雄は一匹だからそいつ倒しちゃうぞー。やったー、爆弾つけた矢が口の中に入って倒せたぞー。
 馬鹿か!?
 そもそも触れ込みの、近代兵器VSドラゴンは皆無。ヘリコプターがちょっと飛んだだけです。おまけに人類を一度滅ぼしたはずのドラゴンが弱い
弱い。デカイ銛を打ち込まれて死亡。爆弾搭載の矢が口の中に入って死亡。あのねぇ。近代兵器を舐めるな、と言いたい。戦艦から撃ち出される
機銃にそれぐらいの威力はあるんですよ? ヘリコプターをさっさと処理出来ない飛行速度のドラゴンにミサイルがかわせるのか? つーかそもそ
も、そんな貧弱な翼で飛べるかボケ! テメェらに今の人類が滅ぼせるわけ無ぇだろ!
 まあ、その辺りは良いでしょう。
 このドラゴンですが、他のモンスターパニックものに比べるとかなり大きいです。蛇が大体全長30M。まあ、蛇だしこれくらいあっても良いです
ね。クモがだいたい脚から脚まで10M。デカイ。んで、伝説系のネッシーとかが大体30M。まあ、水中だしこれくらいあっても良いですね。そんな
中ドラゴンは全長およそ30M。翼長50M。デカイ。極めてデカイ。おまけにそれが大群何だからそれはそれはすごい迫力、ってあんまり俺を舐め
るなよ、と叫ぶ。このドラゴンが複数で画面に現れたのはたったの一度。おまけに大事な部分ではそれがまったく活かされない!
 その大きさも同様! 普通の蜥蜴のように這いずり回ってどうする! 火炎放射は遠距離で撃て! そんな至近距離じゃ矢を打てと言わんばか
りだろうが!ストーリーも一直線。見るもの無し。B級ですね。これ。
評価 30点。ドラゴンにも魅力無し。その系列が好きでもお勧め出来ません。

ゴジラXメカゴジラ
 まず、俺は特撮が大好きなのは皆さん知っていると思います。仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマン、ガメラ、その他にもたくさんね。そして
その中のトップはもちろんの事ながら日本の特撮を世界のトップにのし上げ、怪獣と言う文化を創り上げた、呉璽羅! キングオブモンスター、ゴジ
ラです!
 ところがこれまた皆様の知っている事でしょうけど、最近のゴジラはまったくのダメダメ状態です。ええ、あのげっ歯類集団と同時上映扱いになっ
ている事からもそれは伺えるでしょう。しかしそれで終わらせるゴジラではありません! 我らが怪獣王は昨年、あのげっ歯類集団と同じ扱いにな
った事に怒りを感じたのか本気を出したのです! それが「ゴジラモスラキングギドラ怪獣総攻撃」なのです!平成ゴジラでは間違い無く最高の作
品であり、ゴジラは恐怖の象徴、圧倒的な存在として描かれています。三匹の怪獣、最新の兵器を前に一歩も退かず、それどころか壊滅状態に
追いやります。しかしギドラとの戦いで負った傷に爆弾を打ち込まれ、首に小さな穴が出来上がってしまいました。しかしそれに気付かずにゴジラ
は熱線を発射。自らその熱で爆発してしまいました。これで平和が訪れた、みんなが思っている時、遥か深海ではゴジラの心臓が激しく脈打って
いるのでした……。この作品の一つの特徴として、とにかく人が死ぬ事が挙げられます。もう、死ぬ死ぬ。あっさりと。それがより作品に重みを与え
ていたのですが、それが思わぬ余波を作り出してしまいました。
 親です。親。子供にあんなもの見せてどうすんだって。まあ、確かに子供泣いてましたけど。まあ、俺に言わせれば、ガキはげっ歯類だけ見て帰
れや! とこんな感じ。しかしその結果Xメカゴジラは残酷描写を極力控えざる得ない結果となってしまったのです。
 今回、メカゴジラはゴジラのクローンロボットとして登場します。54年に東京へ上陸し、太平洋で液化したゴジラの骨を再生させ、一部のゴジラの
筋肉と骨格を利用した対G兵器なのです。機龍と作品中では呼ばれ(一部の人間はメカゴジラと呼ぶ)、他の作品に登場するメカゴジラとはまったく
違うものである事を主張しました。で、その結果ですが、ドラマはどうしてもメカゴジラを中心とするものになってしまい、ゴジラ作品としてはどうか、
と言う感想に留まってしまいます。
 作品としてはよく出来ています。メカゴジラが他の怪獣とは違う機動力を駆使した戦いを見せ、戦闘も盛り上がります。人間ドラマも中々良い。で
すが、どれも中途半端になってしまっているのはやはりゴジラの存在が不要に感じてしまうからです。Xメカゴジラ、おそらくゴジラ作品史上最もゴ
ジラの登場シーンが少ない作品だと断言出来ます。登場しているのはオープニング、メカゴジラ完成にあわせ上陸、再び上陸、の三回。そう、たっ
た三回。おまけに作品のテーマが「命の尊さ」であるにも関わらずゴジラを殺せ、メカゴジラも生きている、だが戦わせろ。テーマはまったく達成さ
れていないように思えます。おまけに最後にはゴジラの迎撃に成功し、もうゴジラは怖くないという姿勢も疑問。これはゴジラという生物を見下した
事になるのでは?
 この作品はよく出来ています。ただ、子供のようにゴジラが好きな大人である人にはあまりお勧めできません。一年という短い制作期間のせいで
SFXにも荒があり、ゴジラは弱い。おまけに造型はゴジラをただの生物と位置付けたものであるため面白みもありません。
 俺はゴジラが好きです。ええ、これ以上無く。ですから、ガメラのように何年も製作に時間をかけ、SFXを作り込み、コンペを練って送り出していた
だきたい。そして怪獣も過去の有名怪獣に頼るのではなく、新しい魅力を持ったものを作り出していただきたい。3’sはそれを心から願っています。
評価 40点

X−MEN2
正直マグニートーすげぇ、ストームかっちょえぇ、サイクロプス出番無ぇ、くらいしか印象に残らなかった気がします。脅威のSFX!とか言ってるけど
そうでもない。まあ凄いところもあるけどそれほど効果的には使われてないんですよ。地味、実に地味。確かに煙になって瞬間移動とか目からビー
ムとか凄いのは凄いんだけど印象に残らないんですよね。
ストーリーも実に単純と言うか、アメコミだなあという印象。大事なところだけぼかして興味を引くのはアメリカって感じ。別にウルヴァリンがなんでも
興味無いんですよ。本当。問題はミュータントと人類の事じゃないですか。
とりあえずマグニートーに一票という事で。
評価 40点
X−MENは同じような理由でかつそれほど進歩も無いため40点

アビス(完全版
謎の光に接触しアメリカの原水が撃沈。それの調査のため石油採掘チームに白羽の矢が立つ。給料三か月分のボーナスに目が狂い更に派遣さ
れた軍人と共に調査は始まり、次第に深海に人知を超えたの存在を見る。しかし、閉ざされた空間に彼らは次第に追い詰められ……。
14年前の作品だとは思えない出来栄え。完全版という事で色々な処理が施されてるのかもしれませんけどそれでも映像の前に物の造形にセン
スが感じられますね。浸水の時も深海の水圧をちょっと舐めてる気もしますけどその危機感は十分に伝わります。
そして何より異生物! これの造形及び描写が一筆! 正直言ってこれ以上のエイリアンを俺は見た事がありません。美しく、知的でしかも深海と
マッチした姿。最高ですね。
ストーリーの方も一筋縄ではなく、発狂した大尉が異生物に核弾頭をぶつけようとしたり、今回の事件が世界中に緊張をもたらすなど、当時のアメ
リカとソ連の関係を見事に利用しています。そしてそれを知った異生物の行動も物語のクライマックスを迎えるには十分に衝撃的なものです。
とにかくすごい。今の技術を持ってもこれだけ「うまく魅せる」ってのは難しいのに、何でこう見事なのだろう。なまじCGに頼ってないからでしょう
か。当時の映画のパワーって凄いですね(ちなみに当時の日本ではゴジラVSビオランテが作られている。……駄目じゃん)
誰が何と言おうと俺はこの作品をすごい、と評価します。どこをどうしてもすごい、おもしろい。これが映画の醍醐味じゃないでしょうか。DVD買わな
きゃなっと。
評価 100点(完全版が

ロック・ユー!
中世。ウィリアムは馬上槍試合で主を失い、代わりに身分を偽ってその種目に参加し、金を得ようとする。しかしいつの日かその目的は金から名誉
へと変わり、得意な剣種目を捨て馬上槍試合で頂点を目指す事を決意する。しかし、ついのその身分を隠し通す事は出来なかった。
時代物だと言うのにいきなりクイーンの曲が流れるこの作品、正直期待はしていなかったのですがそれだけに衝撃を受けました。ただ、時代を再
現するのではなくかっこよくみせる工夫が鎧や衣装などに見え隠れし、座頭市に通ずる魅せる良さを感じました。ただ、その中にもある金属と金属
の接触や、槍と槍の激突。本物の魅力があります。
ストーリーはおおよそ一直線。話として驚かされる事はありませんけど、そこまでに至る経緯はスペクタルと言えるものです。人物も魅力的に描か
れて製作側の意気込みが感じられますね。
ただ惜しいのはそれがちょっと過剰になってしまった事。特に終盤辺りだと演技過剰の演出過剰になってしまい不自然さを感じてしまいます。しか
しそれさえも味と感じる事も十分可能でしょう。
B級作品。しかし、良い作品です。今はセール中ですので、買う事もお勧めしちゃいますよ。
評価 70点

K−PAX 光の旅人
もう、ケビン・スペイシーってこんな役も出来るんだって感心しました。しかし主役はむしろ自分を宇宙人を言い切る彼よりもその精神科医。彼の不
思議な魅力や能力に見惚れながらも精神科医として次第に真相に近づこうとする様子はまさにサスペンスの主人公です。
そして、遂にその自称宇宙人の正体を見切ったという時に、更なる出来事。結局彼は宇宙人だったのか、異常者だったのか。ただ、この映画では
あえてその辺りは重要視していないようです。問題は、どう考えるか。そしてどう今を見るか。
K−PEX人とは結局人らしい人なんでしょうね。今の人々もこう考える事が出来ると言う憧れ。全体を通して宇宙人だ、そうじゃないという論争はあ
りますが、最後の最後までそれうやむや(まあ、ある意味ではわかりやすい解釈も可能)。しかし、彼と触れ合った人々は確実に自分を見つめ直し
て前向きに生きるようになっていくのです。その様子を見てるだけで彼の正体がどうでもどうでも良くなってくるのは不思議ですね。
フェノミナンとか、見せないで魅せる作品として素晴らしい作品です。色々だべるのもあれだし、とりあえず見て欲しい作品。お勧めです。ただネット
検索の限り両賛否あるようですね。俺は好きですが。
評価 90点

モンスターズインク
ディズニーお手芸のフルCGアニメ。例の如く俺はディズニーのこっちの方は大好きですよ。アニメの方は嫌いですけどね。毎年毎年パクリやがっ
て。お前ら中国人か朝鮮人か。
まあそれはともかく、本当に質感が良いです。しばらくするとCGである事を忘れさせるくらいの自然さ。それにモンスターというモデルが少ないもの
に関してここまで自然に動かしまくるというのは凄いの一言です。
で、話のほうですけど。おいおい、それやってる事アイスエイジと同じじゃんと。上映がこちらの方が先だから何とも言えませんけど、アメリカって異
生物が心を通わせるっていうシチュエーションが好きなようですね。まあそれはともかく、話のほうも大体大筋が読めるし、感動の方もちょっと無い
です。安っぽいっていうか、そうですねってかんじ。
でもこれ生きてるんじゃないかって思ってしまう映像だけは評価します。ドアとか思いっきり他の作品をパクっててもそこは気にしない。ちょっとした
映像作品です。(しかし吹き替えの田中、中々はまってましたぜ?
評価 40点

浜辺の家
人が一番必死になれるのはやっぱり自分の死期を悟った時なんでしょうか。これは自分の命の短さを知った父親と居場所が見つからず非行に走
る息子が家作りを通して語り合う話。
この息子ってのが典型的な不良なんですけど、後半どんどん良いやつになっていくのはもちろんなんですけど、それがなんだか不自然なんです
よ。金欲しさに手伝うは良いけどその後親父と話してころっといっちゃうのはどうでしょう。また全体を通して無駄が多くて、話の本筋自体は大した
事ないなと気付かされる。
最後の方で親父が死んでもそのあたりがさっぱりしすぎて人物の心境がいまいち分からない。話の筋はまあ分かるけど、脚本で損してる典型的
な作品。見てもなにも残らない。
評価 30点

リーグ・オブ・レジェンド
先に言ってしまうと、拍子抜け。ええっ、って言っちゃうくらい楽しめませんでしたね。
話は銀行をタンク(あの場合タンクが正しいよな。うん)が銀行を襲うところから始まります。そしてそれを単発ライフルでどうにかしようとする警察。
む、無力! この時代にあってタンクを持ち出す事によって今回の黒い人たちが只者でない事を分かりやすく見せてくれます。
そして例の紳士同盟が終結する話があるのですが、ここのところがちょっとここで説明過剰ではないかと思います。ここに見てきてる人はほとんど
人物に関しては分かってるわけだし、仲間がお互いの事を知らないっていうのはちょっとおかしいですよ(特にミナがグレイが不死身だと知らないの
は不自然)。お互いが不信感を抱き合っているのはともかくそこんところはねぇ。
透明人間のスキナーは本当に透明。でも透明じゃないシーン多し。加えて出番少なし。手抜き? と思ってしまうのは期待してたからでしょうか
ね。それだけじゃなく他の超人たちもいまいち能力を発揮してないように見えるのは気のせいじゃないですね。ほとんどお話で進行するわけで、活
躍してるのはネモ船長のノーチラス号。最後の方まで能力が発揮されてないというか、視覚的に分かりにくい。
ストーリーに話を戻してみると、ちょっと捻ってますね。リーグの中にも裏切り者がいて、敵の目的もリーグの存在に関わってきたり。でもしばらくす
るとどうでも良くなるんですよ。
何より、裏切り者がいると分かって、分かっちゃうんですよ。メンバー見ればすぐに裏切り者か。まあ、全部の原作を把握してればかも知れないん
ですけどね。
そして一番気になる最後。そりゃないだろ! 話まとまんないだろ! それで良いのかショーン・コネリー!
むう、残念でした。もう少し企画を練って欲しかったですね。
評価 50点

フレディVSジェイソン
フレディに関してはまったく素人の俺でも説明を頭でしてくれるので案外楽ーに話に入れます。
時代背景はフレディの最後の事件から数年後。悪夢の中で猛威を振るうフレディを封じ込めるためフレディを知るものは隔離し、飲めば夢を見ない
薬を与えられていた。夢の中に封じ込められ、次第に忘れ去れていくフレディ。それを彼にとって致命的で、耐え難き苦痛であった。恐怖が無けれ
ばフレディは夢の中ですら力を持たない。そこでフレディはジェイソンに目をつける。不死身の殺人鬼を甦らせる事により、エルム街の人間に恐怖を
思い出させるためだ。思惑通りフレディは復活する。しかし、ジェイソンはもはやフレディでも止められなくなってしまっていた。自分の獲物さえも殺さ
れては堪らない。ここにふたつの恐怖が激突する。
随分と長くなりましたが、大枠はこんなところ。こういったある種のイベント的映画ってのはよくあるんですけど、二つのスターを上手くぶつけるという
点ではこの作品は素晴らしいですね。違和感が無いです。
ストーリーの方もほどよく謎解きがあるし、先に、先にと引き寄せられますね。おまけにジェイソンが次々に人を打ち殺してフレディがひとりずつ陰惨
に殺して、後はひたすら逃げるしかないジェットコースター。中弛みも無く、すげえエンターテイメントしてますよ。
そしてジェイソンとフレディの戦いはもう、悲惨。夢の世界でも現実の世界でもひたすら血を流しまくってずたぼろになりながらありとあらゆる方法で
戦うのは圧巻。もう他のいんちきカンフーの戦いには戻れませんよ。
どこか道化師っぽいフレディとひたすらマシーンのように人を殺すジェイソン。その対比もおもしろい。ただ、ジェイソンが少し不甲斐無いのが残念だ
ったなあ。でもラストはお約束と言ったところでしょう。
確かにこういう作品は毛嫌いする人多いですけど、俺は諸手を振ってこの作品を支持します。だてに十何年も待たせたわけじゃないのが分かりま
すよ。好き嫌いせずに見て欲しい、そんな作品です。
評価 90点(俺はジェイソンよりなので100点はあげられない

カンパニーマン
はっきり言って、全然読めなかった。なんら変哲も無い日常から始まるストーリーはいつのまにかとんでもない嘘にまみれた世界に放り込まれて主
人公以上に観ている者を混乱させる。そしてあいまあいまに差し込まれる映像がもう、洗脳されてしまいそうです。
もはや予測も出来ず、ただ眺めるしかないのが情けないくらいに、静かに、そして衝撃の結末。
この作品には随所に未来があります。決して時代が先走っているように見えないのにメカに関してだけ妙に近未来的。そのギャップもえらく面白
い。あまり多くを語らず、見て欲しいですね。
ただラストがすっきりし過ぎでは。事の発端ももう少し捻ってもらいたかったですね。
評価 70点

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