超越者
それは……
とてつもねえ強さを持ったどうしようもねえ超越野郎どもだ！
こいつらはその名のとおり
超越感覚
というものを持っている
これは光よりも速く物を見、光よりも速く物を聞く！
早い話
普通じゃ考えられねえほどに
速い！
そして皆
超越能力
を
持っている！
これに関してはすごすぎて省略！
そして！
ここにも一人の超越者がいる！
やつの超越能力は
口から１０兆度の炎を吐く事！
１０，０００，０００，０００，０００℃
さらに
単純に神をも上回る
身
体
能
力
を
持っている！
普段は探偵！
浮気調査から身辺調査まで何でも承る堅気の人間！
しかし！
やつは裏の顔を持っている！
それは
最強の超越者であることだ！
奴の名は！
しぶち！
死ＳＨＩ！舞ＶＵ！血ＴＩ！
さかもり！
酒盛！
死舞血酒盛！
ＳＨＩＶＵＴＩＳＡＫＡＭＯＲＩ！
またの名を！
超越破壊神
職業 探偵
３３歳独身
戦歴
最強無敗
そして今！
その最強の超越者は！
コンビニで買い物をしていた！
超越戦闘１！
超光速暗殺者 磨侍眼
深夜の東京。眠らない大都市。
そしてエイトトゥエルヴ。コンビニの名前。
コンビニの店員はなんか無気力にビニール袋にビールの缶を入れていた。
多分バイトだ。
死舞血はその様子を見ていて腹が立ったので拳を固めた。
そして
「おにぎりの上に
ビールいれんじゃねえ！
潰れっちまうじゃねえか！｣
最強の超越者は几帳面だった。
だからそのどうしようもねえ寝ぼけたバイト野郎を
殴った
富士山を粉々にぶっ飛ばす破壊力の左ストレートを顔面に受けたバイト野郎は
すげえ威力だったので星になるほどぶっ飛んだ。
つまりあの世までぶっ飛んでいった。
バイト野郎がぶっ飛び、コンビニの中も滅茶苦茶になった。
代金を払う相手がいないのでとりあえずカウンターに小銭でぴったり置いた。
最強の超越者は几帳面だった。
日は変わって昼間のオフィス。
そこできびきびと働く男がいた。
「木下君、これをコピーしてくれ」
男は書類を若い女子社員に渡していった。
「はい！」
彼女は「セクハラよー！」などとは言わずに嬉しそうにそれを受け取った。
なぜならその男はかなり
ハンサム
だからだ！
「生天目君、今度の会議の書類。まかせるぞ」
男は自分よりも年上の部下にそう言って資料の束を渡した。
「了解、任せてください部長！｣
彼は「年下のクセによぉ……！」などとは言わずにやる気満々でそれを受けた。
なぜならその男は最近話題の
カリスマサラリーマン
だからだ！
しかしその男は見た目少し、いやかなり変なところがあった。
それはスーツ姿なのに腰には明らかに
刀
ＫＡＴＡＮＡ
としか言えないモノがぶら下がっていることだ！
誰もが一度はギョッとするのだが
この刀は切れ味皆無及びすげえ軽いので殺傷能力無しなので法律的にＯＫ。
しかもバリバリハンサムなので女子社員はそんなこと気にせずに
「部長ってば超かっこよくなーい？」
とか
「あの刀がまた渋いのよねー｣
とか
「彼ってばまだ少年の心を捨ててないのよきっと」
とか
好き勝手言っていた。ハンサムだから許されるのだ。
しかし！
あの刀は
超越金属
という口では言えないほど特殊な金属で出来ているのだ！！
これは
超光速状態
即ち
超越状態
となったとき！
１立方センチメートルあたり
一兆トン
となる良くわからねえ金属なのだ！
つまり
切れ味超越！
破壊力超越！
そう、
奴は
超越者
なのだ！
奴の超越能力は
超越スピード移動！
超越状態は即ち超光速！
しかし！
奴はそれさえも超える！
即ち
超越者最速
その名は
磨ＭＡ！
侍ＪＩ！
眼ＭＥ！
マジメ！
斬蔵
ＺＡＮＺＯ
磨侍眼斬蔵
ＭＡＪＩＭＥＺＡＮＺＯ
またの名を
超光速暗殺者
職業 サラリーマン
独身２５歳
戦歴
１６勝無敗
超越者の中でも
超強い部類に入る！
そして今！
超光速の暗殺者は立ち上がった！
「それじゃあ、私は下回りに行ってくる｣
そう、彼は部長でありながらちゃんと自ら営業もするのだ！
彼がカリスマと言われる所以は
ここにあったのだ！
その頃死舞血。
彼はある男を追っていた！
その男とは
麻薬密売の大元締め！
とかではなく
なんて事はねえサラリーマン。
ただし
浮気の疑いあり。
死舞血は男の奥さんに頼まれて現在尾行中
捜査に１０万、報酬に１０万。結構貰っているので手は抜かない！
こんな感じで週一のペースで仕事をしているのだ！
この男を二日つけて分かったこと
エルビスのファン（ＣＤを三枚買ってた。総理スペシャルも
少年誌を購読（ちなみにピンクな本をその下に隠していた
それに
ちゃんと浮気してました！
そして今、死舞血は証拠を固めるために更につけている！
地道！
探偵の基本である！
人ゴミの集まる繁華街
死舞血は脳内のマップを広げて男の行方を予想する
このまま行けば昨日も行っていたＣＤ屋。隣のそのまた隣にはラーメン屋が……！
こ、ここは！
１日３０食限定！
拘りの頑固親父がその伝統を守りつづけていると言う
噂の現場Ｖｅｒラーメン！（店名
じゃねえか！！！！！！！
確かここは昼０時からだろ？う〜ん、お！現在１１時２０分！
いける！
どうせ今は昼だしちょっと抜けても良いじゃん？
問題はどんくらい並んでるかだよね。食えるかねえ……
と！
最強の超越者
即ち
死舞血酒盛
が所帯じみたことを考えているときだった！
その視線の先には！
超イケ面サラリーマンが女共を振り返らせながらこちらに向かっているではないか！
いんや！
女共を振り返らせているのは良い！
問題は
そのサラリーマンが超越者である疑いがある事だ！
何故そんなことが分かるか！
それは！
超越者だからだ！
＜超越会話開始！＞
「手前ぇ超越者だな！｣
「そう言う貴様も｣
「今は仕事中だが背に腹は代えられねえってもんだ！」
「その通りだ。超越者たる者戦わねばならん｣
『勝負だ！』
この間僅か
超越１秒！
それは即ちすげえちょっとの間！
当然一般の方々には聞こえません！
二人は
臨戦体勢
に入った！
超越戦闘開始！
超越破壊神死舞血酒盛
ＶＳ
超光速暗殺者磨侍眼斬蔵
超越戦闘！
それは即ち
超越スピードでの戦闘だ！
周りのもう止まっているも同然
その位早いのだ！
そして何故超越者同士は戦わなければならないのかあ！
理由皆無！
ＲＩＹＵＮＯＴＨＩＮＧ！
強いて言うならば宿命！
二人は臨戦体勢
死舞血はもう、なんつーかすっげえ形相になって口から炎が漏れる始めた！
磨侍眼は、一般的に見れば普通に刀を構えた！
そりゃあもう
殺気バリバリの元気リンリン状態！
先制攻撃は死舞血！
その辺りに建っていた電柱を引っこ抜き、磨侍眼に向かってぶん投げた！
電線とかも一緒になって飛んでるので辺りはすげえ大惨事になってますが
磨侍眼はジャンプ！
一気に上空５０００メートルまで跳ぶ！
彼の目からは富士山が一望できているのだ！
そして頂上に旗を刺している
比較的初老の橋田菅太さん(６７)の様子までばっちり確認できるまでに至っているのだ！
そのまま空気を蹴って急降下！
死舞血を狙う！
しかぁし！
死舞血は
１０，０００，０００，０００，０００℃の炎で
迎撃！
ＧＥＩＧＥＫＩ！
するも避けられる。
さすが超越者最速！
掠りもしねえ！
そのまま磨侍眼の
脳天唐竹割！
しかしそれはバックジャンプでかわされたのだ！
外れた刀はとてつもねえ威力を持っているが今は時間が止まっているも同然だから大丈夫！
もし通常状態だったら
「ンチャ、ほよよ〜」
のアニメのように地球が真っ二つになってしまう！
シブチの反撃！
富士山をも吹き飛ばすジャブを小刻みに撃つ！
パンチ！パンチ！パンチ！
パンチ！パンチ！パンチ！
パンチ！パンチ！パンチ！
パンチ！パンチ！パンチ！
パンチ！パンチ！パンチ！
んがしかし！
はずれ！はずれ！はずれ！
はずれ！はずれ！はずれ！
はずれ！はずれ！はずれ！
はずれ！はずれ！はずれ！
はずれ！はずれ！はずれ！
超越スピードでかわしまくる！
そのまま磨侍眼の
カウンター居合抜き！
ＣＯＵＮＴＥＲＩＡＩＮＵＫＩ！
ズッバァ！
死舞血の右腕が飛んだ！
すっげえ勢いでぶっ飛んでいく！
それがタダで世界一周してしまう前に死舞血はそれを捕まえて右腕にくっつけた！
そして瞬く間に
回復！
超越者は
超越再生能力
を持っているのだ！
それは即ちすげえ回復力であって単純にすげえ便利な能力だ！
死舞血は距離を離しながら考えた！
やべえぞやべえぞ。なんつーか速いぞあいつ。しかも近づいてもあの刀すげえやばい感じだぞおい。まさしく後門の虎
前門の狼って感じ？虎と言えば最近の阪神はすげえ良い感じだな。優勝してくれりゃ日本になんか良いことがあるかも
知れねえぞ！そうだ！こんな時のマイナー志向だ！金ばっかかけてもしょうがねえ！っていうかそんなことはどうでも良
い！なんか考えねえと駄目だぜやばいぜ！やばいぜやばいぜやばくて死ぬぜ〜！
なんてことを考えた！
この後洗濯物が干しっ放しであったことも考えたが
省略！
そして磨侍眼はそんな事はお構いなし！
彼自身気付いていないが干しっ放しなのだ！
超越スピードで超越接近！そして超越肉薄したところで
超越一閃！
ＴＹＯＥＴＵＩＳＳＥＮ
通常の超越スピードの一億倍の速度で刀を薙いだ！
これは
磨侍眼最強の一撃だ！
それはものの見事に
Ｈ Ｉ Ｔ ！
死舞血はぶっ飛んだ！嫌んなるほどぶっ飛んだ！星が見えるほどぶっ飛んだ！
東京タワーに命中！ぐにゃりと曲がる！しかし勢いは止まらない！
しかも
マジで星が見えてきたのだ！
磨侍眼は超越状態を解かないまま溜息を吐いた！
こんなもんかあっけないひょうしぬけだなんて考えていた時！
体中に１０兆度の炎を纏った死舞血が降ってきたのだ！
いや！
キレタ！
怒りの熱で
１００兆度
１００，０００，０００，０００，０００℃
になっていたのだ！
降ってきた死舞血に磨侍眼は目ん玉飛び出るほど驚いた！
なんせ最強の一撃を食らったのにパワーアップして帰ってきたのだ！
彼の心境を関西弁にして公表すると
どないなっとんねん！
死舞血の
１００兆度パンチ！
そして
１００兆度アッパー！
メガヒット！
上空１００００メートルまでぶっ飛んだ磨侍眼に更に追い討ち！
更にグレードアップ
１０００兆度火炎放射！
超越大爆発！
勝負あった！
超越状態解除
勝者
超越破壊神死舞血酒盛
超越状態が解除された瞬間辺りはもうすげえ有り様！
溜まりに溜まった衝撃波に加えて熱とかがドッカンしやがったのだ！
「え〜、臨時ニュースです。今日午前１１時２０分ごろ街中で大爆発がありました。警察の調べによると超越者同士の戦
闘との疑いが強いようです。では詳しい様子を現場の島田さ〜ん」
……
「え〜、音声が繋がっていないようですね」
どはは（お茶の間の笑い声
その頃、ボロ雑巾のようになった磨侍眼が自宅で別のスーツを着ながら溜息を吐いた。
彼ら超越者は結構しぶといのです！
「まさかあの男が最強の超越者死舞血だったとは……。しかし今度こそ……！」
そしてしぶといので再戦とかもよく考えるものなのだった！
その後しばらくして洗濯物が干しっ放しであった事に気が付いた。
あう〜、見失っちゃったよ〜。っていうか死んじまったかぁ？下敷きかなぁ。
なんて事を考えながら死舞血はラーメンを食っていた！
美味かった！
流石は拘り続け伝統を引き継いだ親父の作ったラーメン！
思わず涙が出た！
また来よう。
大マジで
死舞血はそう思うのだった！
次回予告！
早くも強敵登場！
１０兆Ｖの使い手
痲遊外流解電磁狼時政
大事なものを失った死舞血は何を思うのか！
次回！
超越戦闘２！
超電圧野郎 痲遊外流解
超越ご期待！
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