占いとは何か

 俺は一応タロット占いが出来ます。まあ、出来るだけ、当たるとは限りませんけどね。当たってる気はするんですけ
ど。
 しかしながら、俺はこれでもオカルト肯定派なので、すこーしばかり思考を巡らせてみようかと。

 まず、占いとはある種の予知、と考えても良いですよね。例えば、負のデス、負のマジシャン、クラブの8、をトライアン
グルにして、
「あんたはこれからとんでもない難題にぶち当たる。乗り切ればあんたは今後何でも出来る自信と能力をてに入れ、乗
り切れなければ破滅だ。俺の占いは当たる」
とまあ、こんな感じです。
 この場合、占ったものに実際にそんな事があるのかどうかは分からず、“そうなる可能性が高い”と判断した上でそれ
を告げるのが常です。(頴ライダーは別)ただ、ここで考えてほしいのは、必ずしも当たるわけではないが、当たる可能
性が他の事象より高い、と言うことです。
 更に言えばデスが負で、マジシャンが負で、そしてクラブの8が続けて出る可能性は、限りなく低い。
 計算はアルカナカード(絵があるカード)だけ上下で意味が違ったりするので難しいのでしませんが、低い事は確実。
何度かしましたけど、同じパターンになる事は一度もありませんでしたし。しかし、この低確率を捉えて、負のデス、負の
マジシャン、クラブの8という事象が発生した事になります。これは偶然に間違いないはずですが、極めて低確率の偶
然です。
 そしてこれに何か意味があるとすれば、占いは成立するのです。

 例えば、目の前に爆弾があり、導火線に火がついていたら、どうなるでしょう。当然高い確率で爆発します。例えば、
雨雲が空を覆います。どうなるでしょう。当然、高い確率で雨が降ります。例えば、鯰が暴れます。どうなるでしょう。高
い確率で災害が発生すると予想出来ます。
雨も降っていないのに虹が発生します。どうなるでしょう。高い確率で震度4以上の地震が起きます。
 これは極端な例ですが、あらゆる事象が周囲と常にかかわって発生しているのなら、事象に対する事象、つまり、予
兆も存在する事になります。例えば宇宙の出現が今のあらゆる事象の予兆であり、火のついた爆弾は爆発という事象
の予兆と捉えられます。
 ジンクスと言う考え方もあります。猫が頭を撫でると雨が降る。黒猫が通り過ぎると不吉。逆さほうきで嫌な客が帰り、
鳩が頭に糞をしたらその人に幸運が訪れます。夜に爪を切ると貧乏になり、着たまま服を縫うと不幸になります。こうい
ったジンクス、迷信は世界中に存在し、聞くだけでばかばかしい内容です。しかし、なぜこんな突拍子も無い話が世界
中にあるのか。それも同じ内容のものが。
 バタフライ理論をご存知でしょうか。どこかで飛んでいる蝶の羽ばたきが、いずれ竜巻になると言う理論です。つまり、
一見関わりが無いようでも、常にかかわっている。そういった考えです。もしかしたら、着たまま服を縫うと不幸になると
いう事象にも、何か科学的根拠があるのかもしれません。

 占いもこれと同じような考え方で説明出来ると思います。
 例えば負のデス、負のマジシャン、クラブの8のトライアングルはとてつもない難題の予兆と考える事が出来ます。複
数のコインの動きが何らかの因果を持っているかもしれませんし、水晶の中での光の反射は次に訪れる事象の縮図で
ある可能性もあります。つまり、占いとは強制的にとある予兆を発生させ、次に訪れる予兆に対する事象を予測する言
わば天気予報の効果を持っているとも言えます

 まあ、ここまでべらべらときましたが、精神に対する影響の方が大きいんでしょうね、きっと。

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